その一方で、ウォーターフォールの現場にて若手開発者が出来ること

突然ですが、僕は1984年の12月10日に生まれました。今年の12月に誕生日がくれば27歳になります。
先日のエントリ(僕とコミュニティ活動 - しげっと!)における「自分のこと」という段落でも書きましたが、僕は大学院の博士前期課程を経て就職したので、今年で3年目となります。まだまだ3年目。若手と名乗っても全然問題ないでしょう。なので、僕は若手技術者と名乗らせていただきます。


さて、先日「Agile Japan 2011」というイベントがありましたね。AgileJapan2018
開催場所は東京都中央区日本アイ・ビー・エム株式会社だったのですが、「サテライト|AgileJapan2018 」を見るとわかるように日本全国にサテライト会場があるとても大きなイベントでした。
僕は「アジャイルジャパン2011サテライトin富山 : ATND」に参加したかったのですが、平日の開催で今は神奈川に住んでいるということもあり、参加することができませんでした。残念。
slideshare にアップロードされていた資料をいくつか見たりしていたのですが、このサテライト富山での id:katzchang のスライド「その一方で、ウォーターフォールの現場にて開発者が出来ること」をみてグッときたので、その勢いで今日のエントリを書きあげます。
内容としては、3年目の若手社員である僕が気を付けていること、実践していること、実践したいと思っていることについて書きます。

その一方で、ウォーターフォールの現場にて若手開発者が出来ること

その一方で、ウォーターフォールの現場にて開発者が出来ること をみて 「あるある」と言ってしまう くらい、開発の現場が似ています。
そんななかで僕は以下のことに気をつけています。

  1. 自分に任せられた仕事はきっちりこなすこと
  2. 会議で発言すること
  3. 社内に留まらないこと

1.については社会人としては当たり前といえば当たり前ですがとても重要なことです。成果も出さずに「このやりかたでは上手くいかないので、アジャイルでやりましょう」などと言っても先輩や上司は首を縦にふりません。自分に任せられた仕事はきっちりこなしましょう。また、とうてい自分には無理な内容・量が投げられているのであれば、リーダなり上長なりに相談しましょう。
2.について。せっかく会議という場があるのであれば、積極的に発言しましょう。相談、問題提起、情報共有など、自分の状況やかかえているものを会議で吐き出しましょう。おちまさとさんの名言で「しゃべり過ぎてクビになった奴はいないけど、しゃべらなくてクビになった奴は多い」(http://labo.ecareer.ne.jp/skill/ochi/181_3.html)というものがあるそうです。「これから社会に出るヒトに伝えたい3つのこと〜新卒準備カレンダー2011春に寄せて〜 - GoTheDistance」というエントリで知りました。
会社を脱出して勉強会やコミュニティ活動に参加しましょう、というのが3.です。ずっと会社にいると、その会社の文化がだんだん自分のものとなっていきます。しかし、それで視野が狭くなってしまうというのが技術者にとっては恐ろしいことだ、と僕は思っています。自分の視野を広げるために、技術者として成長するために、社内に留まらないでコミュニティ活動に参加しましょう。
前のエントリ(僕とコミュニティ活動 - しげっと!で大事なことを書くのを忘れていました。それはなぜコミュニティ活動に参加するのか、という大きなところ。自分にとっては当たり前となっているところ。僕の武器は高専高専専攻科→北陸先端大JAIST)と進学してきたことだと思っているのですが、同時にそれがとても大きな弱点であると思っています。大学進学率も50%を超えているそうで、2人に1人が大学に進学しています。僕は北陸先端大の博士前期課程を修了していますが、北陸先端科学技術大学院大学という名前が示すように学部のない大学院のみの大学です。そう、僕は大学の学部、というものがどんなものか知らないのです。高専高専専攻科→北陸先端大と進学してきたことで、ほかの人とは多少ちがう視点を持てているのかな、とは思いますが、同時にふつうの大学・学部をしらないというのが弱点になると思っています。
勉強会などに参加するだけではなく、旅行にいったり、Twitter 経由で飲みに行ったりする、というような「社内に留まらない」ということが、視野を広げるために重要なことであると思っています。


そのほかには以下のようなことを実践しています。

  • 仮想マシンに遊べる環境を用意する(職場で禁止されていなければ)
    • 僕は VirtualBoxUbuntu をいれて、お昼休みとかにさわったりしています
  • 情報共有できる仕組みをととのえる(職場で禁止されていなければ)
    • 僕は自分のマシンに wiki をたてています。ほぼ自分専用になっていますが。


あとはやりたいこと。今はできていないこと

  • ひとりテスト駆動開発
    • まずは自分でやってみる
  • Redmine の導入
    • プロジェクトでは Excel で管理されている。まずは自分の担当分、自分の手の届く範囲で色々やってみる
  • 新入社員の洗脳
    • それなりに大きな SIer なので、いわるゆ「文系」出身でプログラミングをしたこともないという新入社員がいっぱいはいってきます。その人たちに「こういう世界もあるんだよ」というのが見せられたらいいな、と思っています。
    • 入社して半年くらいしてから部署の違う先輩に言われたことば「上の人たちを変えるのは難しい。でも自分のまわり、そして下の人たちを変えるのはそこまで難しいことじゃない。」というのがとても印象にのこっています。


チームのこれまでのやりかたを変える、というのはとても難しくて、我々若手にとってはとてもハードルのたかいことです。しかし、一歩踏み出さなければ何も変わりません。まずは自分から、そして自分のまわりから少しずつ。「うちはウォーターフォールだから」とか「自分はまだまだ下っ端だから」などと諦めてしまわず、自分にできるところから一歩ずつ踏み出しましょう!