人月の神話−第1章
概略
- タールの沼
- 激しくもがけばもがくほどタールは一層絡みつき、どんなに力強い獣でも、また賢く器用な獣でも、ついには沈んでいってしまう
- 大規模システムプログラム開発は、過去十年以上もの間そうしたタールの沼のようなものだった
- 問題を引き起こす原因は一つだけではない
- 原因が一つだけなら、足のどれか一本くらいはタールから抜けるはずだ
- プログラミングシステム製品
- プログラム
- プログラミング製品
- プログラミングシステム
- プログラミングシステム製品
- 作る喜び
- 物を作り上げる純粋な喜び
- 他の人々に役立つものを作ることの楽しさ
- 複雑なパズルのような組み立て部品を完成させ、それが巧妙に展開するのを眺めるおもしろさ
- つねに新しいことを学ぶという喜び
- 非常に扱いやすいメディア(媒体)で作業する喜び
- プログラミングが楽しいのは、私たちの心の深くに宿っている創作意欲を満たしてくれるからであり、また、私たちすべての人間に共通な感覚を楽しませてくれるからだと言える
- 作る苦しみ
- すべて完璧にこなさなくてはならない
- 目的を設定しリソースを提供し情報を与えるのは、別の人間
- 壮大なコンセプトをデザインするのは楽しいものの、シラミの卵ほどの微細なバグを見つけ出すのはそれこそ単純労働
- 長い間苦労してきた製品が完成時(またはそれ以前)には時代遅れに見えてしまう
思ったこと
最後の一文がとてもいいですね。
プログラム開発は、多くの人々が目的達成のため、もがき苦闘するタールの沼であるとともに、また独自の喜びと苦悩を伴った創造的活動でもある。多くの人々にとって、喜びが苦悩よりはるかに勝っているのであり、本書はそういう人のためにタールを渡る掛け橋を提供しようとするものである。
はやく続きが読みたい、と思わせる一文でした。
今日のところはここまで。